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れがめあてをもって活動していくことにより、より大きな効果が得られると思われる。

また、そのためには、練習場の工夫が必要となり、左図のように体育館の中にネットを二組セットし、T字形にして練習している。

指導者の指示によってそれぞれの場所に移動し練習する場合もあるが、この練習では、やはり部員一人一人が自分の意志によって移動をし活動していくことで、最も大きな効果が得られるようである。

部員同士によるお互いの励ましや援助はもちろんであるが、自分なりに納得いくまで取り組むことができるということが、その大きな要因ではないかと思われる。

ウ、 短時間で行う練習

短時間で集中して練習することによって、心身共に疲労が残らず、技術面での向上の度合いも高いようである。ただ、このパターンでの練習を続けるためには、毎日、練習後に行うミーティングがひじょうに重要であり、その中で部員一人一人が明日のめあてをしっかりもつことが大切なポイントとなるのである。それがキャプテンを中心とした毎日の主体的な活動につながるのである。

?成果と課題

ア、成果について

・「部活動がつらくなくなった」「前より強くなったような感じがする」という部員の声は、前述の三項目の実践によるものではないかと思われる。

・個人学習ノートの活用により、「めあて」をもち、自分の活動を反省・評価することの積み重ねによって、より具体的な課題の発見とその解決を目指して自ら進んで取り組む生徒が増えてきたように思える。

・今までは単に「活動することのみ」に楽しみを感じていたのが、「考えながら動く」楽しみを知った生徒が増えたように思う。

イ、今後の課題

・個人ノートをまとめる困難さを感じている生徒もおるので、ノートの項目や記入事項について、もっと研究を深めていかなければならない。

・活動をより充実させるためには、目的のはっきりしない練習を極力なくすとともに、普段の練習をより科学的・合理的におこなう必要があると考える。そのためには今まで以上に設備や用具等の工夫・補充に努めていかなければならないと考えている。

 

 

 

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